アーキテクチャをスマートに。

株式会社ネオジニア代表。ITアーキテクトとしてのお仕事や考えていることなどをたまに綴っています。(記事の内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織を代表するものではありません)

SSDをRAID5で自作サーバ構築(その2)

OSインストール

OS は Jaunty の頃からお気に入りの Ubuntu Server 12.04.02 LTS (x86_64) にしました。
まずはUbuntuのISOイメージをダウンロード。(ubuntu-12.04.2-server-amd64.iso)
でインストール方法ですが、サーバ構成を見ての通り光学ドライブがないので、USBメモリから起動しインストールします。
やり方は、既存のUbuntuマシンがあれば超簡単。別の Ubuntu PC にて「スタートアップ・ディスクの作成」(usb-creator-gtk)を使ってUSBメモリインストーラを作成するだけです。

ディスクの構成

こんな感じ。ソフトウェアRAIDにします。

swapはRAIDにしても意味がないので素のパーティション、/boot は RAID1、それ以外は RAID5 にして LVM で必要なだけ切り出して割り当てました。
LVMのボリュームグループ名は ssdraid5 としました。
※参考までに初期状態での各領域のリスト

/boot 100M ext3
/ 12G ext4
/var 10GB ext4 (過去の経験からvarは分けるようにしてるので)
/vm 300GB xfs (仮想マシンイメージを格納する領域として使います)
インストールオプション
  • 自動的にアップデートしない
  • ソフトウェアの選択
    • OpenSSH server
    • Samba file server

マスターブートレコードのインストールで「いいえ」を選択し、

/dev/sda /dev/sdb /dev/sdc /dev/sdd

と指定。これで4つのディスクにgrubがインストールされます。(ここで何回もはまった。。。)

または、インストールしてから以下のコマンドで個別にインストールしてもよいと思います。(新しいディスクに交換するときもこの方法でgrubをインストールすればOK)

$ sudo grub-install --root-directory=/ /dev/sdb
$ sudo grub-install --root-directory=/ /dev/sdc
$ sudo grub-install --root-directory=/ /dev/sdd

これで無事にインストール完了。起動もできました。

起動はあまりパッケージを入れていないせいもありますが、とにかくめちゃくちゃ速いです。grubの画面が消えてから数秒でログインプロンプトが出ます。(笑

RAIDの動作確認

いきなりディスクをひとつ引っこ抜いて起動させてみます。MBRがちゃんと書かれているか確認するため、sdaのディスクを抜いてみました。(SATAケーブルを抜く際は一応電源落としましょう)

起動に少し時間がかかってるような感じがしましたが、普通に起動できました。

RAIDアレイの状態を確認

$ cat /proc/mdstat 
Personalities : [linear] [multipath] [raid0] [raid1] [raid6] [raid5] [raid4] [raid10] 
md0 : active raid1 sdb2[1] sda2[0] sdc1[3]
      97152 blocks super 1.2 [3/3] [UUU]
      
md1 : active raid5 sdb3[1] sda3[0] sdc3[4]
      737490432 blocks super 1.2 level 5, 512k chunk, algorithm 2 [4/3] [UU_U]
      
unused devices: <none>
$ 

確かに1台少なくなっています。デバイス sdd がなくなって、名前がひとつずつズレているので要注意です。
(md0 に sdc1 が入ってますが気にしない。何回かインストールしなおしているうちにこのディスクだけパーティションの位置がテレコになってて、sdc2がswapになってます)